「保育園に行きたくないー!」と、泣きながら抗議する我が子を目の前にすると、心が揺れる。こんなに泣くなら、今日は休ませてあげた方がいいのかもしれない。でも、休ませると良くないって聞いたこともある。無理にでも連れて行くべきなのかな…。
朝の忙しい時間、正しい判断をするのは難しい。登園拒否の理由によって、ママの対応も変わる。
暴れる子を無理やり連れて行くのは困難だし、時には休ませる方が良いこともある。
この記事では、登園拒否についての様々な対応策を調査し、実践してきた経験から以下のことをお伝えします。
まずは、子どもの「行きたくない」気持ちを受け止めましょう。ただ、「そうなんだね」と声をかけるだけでも、子供は安心します。
次に、今日は休ませるか連れて行くかを判断しましょう。
登園拒否には3つの理由がある
子供が登園を拒否する原因は、大まかに3つのパターンに分けられます。
まず、体調不良が考えられます。子供は自分の体調を言葉で適切に伝えることが難しいことがあります。そのため、「行きたくない」と言われたら、まずは体調を確認しましょう。
対処法としては、
風邪や病気、ケガがないか確認する。
体温を測り、全身をチェックして普段と違う様子がないか確認する。
次に、心の不調が考えられます。園でのトラブルや苦手な活動が原因で、登園を嫌がることがあります。友達とのトラブルや発表会、運動会の練習などが挙げられます。
対処法としては、
「行きたくない気持ちはよくわかるよ」と共感する。
「なぜ園に行きたくないのか」理由を聞く。
園でのトラブルや悩みがあれば、担任に連絡する。
最後に、生活環境の変化が原因で登園を拒否することがあります。家庭環境の変化や園での状況の変化が影響します。
対処法としては、
子供の戸惑いを理解し、「不安な気持ちはわかるよ」と受け止める。
ママとの時間を増やし、スキンシップや遊びを通じて安心感を与える。
生活環境の変化による登園拒否は、時間がたてば落ち着く傾向があります。まずは子供の気持ちに共感し、支えてあげましょう。
登園拒否のときは休ませる?休ませない?
子供が保育園に行きたがらないとき、無理にでも行かせるか休ませるか、親として悩むことでしょう。
どちらを選ぶべきか悩んだときは、以下の基準を考えてみましょう。
判断基準①:行きたくない理由から考える
子供が保育園に行きたくない理由を探ります。その理由によって、休ませるべきか行かせるべきかがわかります。
休ませてもいいとき:
ケガや体調不良がある場合
トラブルが解決できない場合
なるべく行かせるとき:
ママと離れるのが寂しくて泣く場合
苦手な活動や行事がある場合
判断基準②:登園後の様子を観察する
登園後、子供が楽しく過ごしているかどうかを見てみましょう。登園しぶりをしていても、楽しそうに遊んでいるなら、がんばって登園させることも考えてみてください。
判断基準③:ママが安全に連れていけるか
子供がかんしゃくを起こしている場合、安全に保育園まで連れていくことが難しいかもしれません。その場合は思い切って休ませることも検討してください。
道中で子供が暴れ、自転車や車に乗せることが難しい場合は、家に戻って休ませるのもひとつの選択肢です。
以上の基準を考慮して、子供の状況に合わせて適切な判断をしてください。
休ませるときのルール
子供がどうしても保育園に行きたがらないとき、ママには心と時間の余裕があれば、休ませても問題ありません。
休ませる際には、「2つのルール」を心に留めておくことが大切です。
① 次に登園する日を子供と決める
休ませる前に、「明日は行こうね」と子供と約束してください。子供はその約束を守ろうとしてくれますし、気持ちの切り替えにも役立ちます。
ある知人の子供は、大雨の日に制服をベランダに投げ出してしまいました。その日は保育園を休ませましたが、次の日には泣きながらも頑張って登園してきました。その子のママは「明日行くなら今日は休んでもいいよ」と伝えた後、子供と次の登園の日を確認したそうです。
登園拒否で休ませるときは、次に登園する日を子供と確認しましょう。
② めいっぱいママに甘えさせる
子供の話を聞いたり、一緒に遊んだりして、不安定な気持ちを受け止めてあげましょう。ママと一緒に過ごすことで子供は安心感を得ますし、甘えたい気持ちも満たされるでしょう。
体と心のエネルギーがたまったら、子供から「保育園に行きたい」という気持ちが自然に出てくるかもしれません。
休ませられないときの対応
ママにも仕事や予定があるため、「休ませられない」「休ませるけれどお世話ができない」というシーンがあります。それぞれの状況に応じた対処法をご紹介します。
休ませられないとき:
ママの出勤や外出の予定が変更できず、子供を休ませられないときがあります。このような場合、以下の対処法があります。
園の先生に相談する:まずは保育園の先生に相談し、子供が保育園に行きたくなる方法を探ってみてください。
ベビーシッターを頼む:かんしゃくが収まらず、保育園に連れて行けない場合は、ベビーシッターを頼むのもひとつの手段です。
風邪やケガが理由のときは病児保育に預ける:子供が風邪やケガで保育園に行けない場合は、病児保育を利用することも考えましょう。
園は休めるがお世話ができないとき:
在宅ワークなどで保育園は休めても、子供の相手ができない場合は、以下の方法が役立ちます。
テレビや動画サイト、DVDを見せる:子供にテレビや動画を見せることで、一時的に子供を楽しませることができます。
ベビーシッターやファミリーサポートを利用する:子供のお世話ができないときは、ベビーシッターやファミリーサポートを利用することで手助けを受けることができます。
テレビや動画サイトを利用することで一時的に子供を楽しませることができますが、子供は時にママの注意を求めることがあります。そのようなときは、Amazonのプライムビデオなどの知育動画やエンターテイメントコンテンツを活用しましょう。
まとめ|登園拒否はいずれ終わる
幼稚園や保育園に行きたがらないわが子を見ると、心配になることもあるでしょう。
まずは、子供が「行きたくない」と感じていることを受け入れましょう。その上で、休ませる場合は「明日は行こうね」と、次の登園を約束しましょう。
そして、お迎え後には「えらかったね」「がんばったね」と子供をほめてあげてください。
登園拒否は子供の成長とともに終わります。ママは焦らず、子供の気持ちに寄り添ってあげてくださいね。